人材育成の一環として導入が進んでいるeラーニングは、インターネットを利用した学習方法で、自分のペースで学習を進めやすいというメリットがあります。一方で、学習を進める上で自律心が必要となるため、人によって向き不向きが分かれる学習方法ともいえます。
eラーニングは、時間や場所を選ばずに学習できる点が大きな特徴です。介護士の仕事は、夜勤や変則的な勤務形態が多いため、決まった時間に研修に参加することが難しい場合もあります。eラーニングであれば、スマートフォンやパソコンを使って自分の都合に合わせて学習を進められるのがメリットです。
しかし、eラーニングは、対面式の研修とは異なり、講師や他の受講生からの直接的な指導やサポートを受ける機会が少ないという特徴を持ちます。そのため、学習計画を自分で立て、それを実行していく自律心が必要になります。誰かに指示されなくても、自ら学ぶ意欲がある人に向いている学習方法と言えるでしょう。もし、計画を立て実行することが苦手であれば、紙に学習計画を書き出したり、カレンダーに学習時間を記入したりするなど、工夫してみることが大切です。
eラーニングは、学習内容を繰り返し復習できる点もメリットです。理解できない箇所があれば、何度でも見直すことができます。また、自分のペースで学習を進められるため、得意な部分は早く進み、苦手な部分は時間をかけてじっくりと取り組むことができます。このように、主体的に学習を進めていける人にもeラーニングは向いています。学ぶ意欲があり、自分のペースで学習を進めたい介護士にとって、eラーニングは効果的な学習方法となるでしょう。